脳と身体の発育にとって、幼少期からの運動は大きな影響を与えます。
しかし、放課後の公園の様子を思い出してください。
遊び回っている子供の数が激減していることに気づくと思います。
急速に普及するスマホとネットゲーム。
この10年で子供を取り巻く環境は悪化の一途を辿っており、
ここに来てコロナが追い討ちを掛ける。
公園で遊ぶ子供だけでなく、出歩かない子も増えてしまいました。
子供の学力低下が指摘された時期と一致します。
ゆとり教育よりも問題
この学力低下の要因について教育コラムなどでは、
ゆとり教育が原因だと度々報じられてきました。
確かに一因としては考えられますが、
ゆとり教育の弊害が出始めるのは中学2年生くらいから。
小学校高学年からの学力低下を説明するには根拠が乏しいと言わざるを得ません。
では、原因はどこにあるのでしょうか?
それは、『子供の脳の発達が遅れている』ことに原因があります。
子供の脳の発達は乳幼児から急速に始まります。
赤ちゃんは話すことよりも、身体を動かすことから始めます。
そして、この身体の動きによって脳は発達し、今度は言語能が機能するようになります。
つまり、身体を動かす→脳が発達→言語を習得 の順で機能し始めます。
脳は学習とだけではなく、身体を動かすこととも密接に関連しているのです。
脳の発達過程を教育に取り入れる
このサイクル(身体を動かす→脳が発達→言語を習得)を教育にも活かしてみましょう。
有名私立中学でこのような実験をしました。
授業の1時間目の前(0時間目)に体育の授業を行うと生徒の偏差値が軒並み向上したそうです。
しかし、朝から運動するのが難しい場合もあるでしょう。
日中のどこかで外遊びを行うだけでも学習の効果は出てきます。
サッカーやバスケなどで身体を動かすのも良し。
友達と公園を走り回るだけでも効果はあります。
気持ちよく身体を動かすことは脳のネットワークにも好影響をもたらします。
脳全体が高い次元で繋がり、より複雑なことを考えられるようにもなります。
この脳の刺激が「正しい刺激」となって学習に繋がります
スマホやゲームから得られる刺激は脳機能をオーバーヒートさせるだけで、「間違った刺激」と脳は判断してしまうのです。
今すぐできること
間違った刺激は脳の発達を阻害します。
義務教育の期間は少なくとも1日30分は外遊びをしましょう。
一緒に遊ぶ仲間がいないなら、家族とウォーキングでも効果アリ。
日光を浴び、運動をして脳に刺激を沢山与えてください。
学習の質と量に変化が現れてきます。
次回の試験に
向けて、是非試してみましょう。
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